股関節痛の予防法!経験者の私が伝える7つの予防法と治療法・注意点

  • URLをコピーしました!

・歩行時に股関節が上がらない

・ズボンを履くとき股関節が曲げにくい

・長距離を歩くと股関節が痛くなる

などに悩んでいませんか?

股関節痛の原因はさまざまであり、医療的な処置が必要な場合もありますし、日常生活においては工夫や注意をすることで、痛みを予防したり軽減したりすることも可能です。

その一例として股関節痛の最も一般的な原因である変形性股関節症は、進行性の疾患ですが、股関節に負担の少ない生活を続けることで手術を避けることもできます。

股関節痛を予防し、快適な生活を送りたいですよね。

この記事では40代から50代の女性に多く見られる股関節痛の予防法について、生活上の注意点や効果的な運動などをまとめています。

私は現在50代半ばで、数年前から左の変形性股関節症と診断されています。

悪化した場合は手術が必要と言われていましたが、定期的な受診や生活上の工夫を続けることで痛みをコントロールすることに成功しています。

この記事では、

  1. 股関節痛に関して必ず知っておくべきこと
  2. 股関節痛の予防方法
  3. 股関節痛の原因と症状の進み方
  4. 股関節痛の一般的な治し方
  5. 股関節痛予防における注意点

について自身の体験もふまえながら説明していきます。

つらい股関節痛を少しでも予防するために、あなたに合った方法を見つけてください。

目次

1章:股関節痛に関して必ず知っておくべきこと

股関節は、足の付け根に位置する大きな関節であるため、生活において様々な影響をおよぼすことがあります。

実際、骨自体には痛みを感じる神経がほとんどありません。そのため、周辺の組織や膝、腰など他の体の部分の痛みとして現れることもあります。

また、股関節痛の原因も多岐にわたるため、原因を特定するまでには時間を要することもあります。(詳細は3章で説明します)

もし、変形性股関節症と診断された場合、その後の経過は自分自身が努力することで大きく左右されます。自身の股関節痛を正しく認識することは非常に重要です。

1-1:股関節痛の症状として最も多いのは変形性股関節症

変形性股関節症とは、以下の二箇所の関節軟骨の損傷などが引き金となって起こる病気です。

*臼蓋

臼蓋とは骨盤の外側寛骨の中央部にある凹んでいる部分を言います。

*大腿骨骨頭

大腿骨骨頭とは大腿骨の先端の丸い部分を言います。

特に臼蓋形成不全など、関節軟骨に外力がかかりやすい状況が存在する場合は、より早く発症する傾向にあります。

*臼蓋形成不全とは、骨盤側の臼蓋の発育が不良で小さくなっており、大腿骨を十分に覆うことのできない状態を言います。

日本では変形性股関節症と診断されている人は推定で120万〜150万人いると言われています。

また、股関節痛を初めて自覚する年齢は40〜50歳であり、年齢を重ねるほど発症する傾向があるとされています。

1-1-1:痛みの特徴

 変形性股関節症は、歩行時や階段昇降時だけでなく、夜間の安静時に痛みを引き起こす特徴があります。

「着替える際に股関節を曲げるときの痛みがつらい」「寝返りを打つこともひどいくらい痛い」「長時間椅子に座っていられない」など、生活全般に大きな影響を及ぼします。

その結果、行動の制限や睡眠不足、仕事のパフォーマンスの低下などが生じ、痛みが強まると日常生活がかなり不便になります。

1-1-2:股関節の痛み以外に起きる症状

変形性股関節症では股関節の変形が進行するため、股関節の可動域が制限され、例えば「あぐらがかけない」「太ももが上がらないためつまづきやすくなった」といった症状が現れる場合があります。

変形性股関節症の初期段階では、「歩いた後に股関節が重く感じる」といった症状を感じることもあります。

弾発股(だんぱつこ)などの変化が生じても生活に支障がないために、放置されがちです。

*弾発股とは、股関節周りの筋肉や腱が骨に引っかかるのが原因で、ポキポキ音がする症状です。

私自身の経験を振り返ると、股関節の違和感が数か月続いていましたが、当時は歩くことができたため放置していました。

しかし、激痛が突然走り、歩くことが困難になったことがあります。

股関節の違和感が続く場合は、できるだけ早めに専門医の診察を受けることが重要です。

1-2:股関節が片方だけ痛い場合

股関節の痛みは、左右の足の付け根などが同時に痛むこともあれば、片方だけが痛むこともあります。

片方の股関節だけが痛むことは特別なことではありませんが、さまざまな原因が考えられます。

例えば、骨盤の歪みや先天的な股関節の変形・異常、怪我の後遺症などによって体を支えるバランスが崩れているからです。

また、片方の股関節の痛みを長期間放置すると、左右の足の長さに差が生じる可能性もあります。

左右の足の長さに違いが出てくると、両方の股関節が正しい位置に収まっていないことから、動作時の関節自体への負担が増し、筋肉の走行や血液の流れなど周囲の組織への影響も出てきます。

その結果、股関節の負荷が増した状態で歩行などを継続すると、股関節痛がさらに悪化する場合があるのです。

痛みがあるということは、体に何らかの異常が出ているサインでもあるため、早急に医師の診察を受けるようにしましょう。

参考⇒1)股関節の痛みは運動やストレッチで改善! | 落合中央接骨院 (ochiai-sss.com)

2)股関節の左や右だけが痛むのはなぜ?痛みがおこる場所と原因を解説

https://junseikei.jp/medical-treatment/2023-01-03-3/

2章:股関節痛の予防方法

股関節痛を予防するには、早めに原因を特定し、自身にあった治療や生活様式を継続することが重要です。

日常生活に活に生活に取り入れながら、股関節の予防に繋がる方法を紹介します。

2-1日常生活でできる予防方法

2-1-1:股関節への負担を減らす

心理的にこだわりがなければ、杖を使用することで、歩く際に股関節への負担を最小限に抑えることも大切になります。

例えば、買い物の際に荷物が重くなる場合はカートを使用したり、旅行時にはスーツケースの手すりを伸ばして杖代わりに利用したりすることで、股関節に負担をかけずに歩くことができます。

2-1-2:ダイエット

肥満気味の人は股関節に体重の何倍もの負荷がかかります。 体重が重い人ほど、股関節にかかる負担も大きくなります。

そのため、適正な体重を維持するために、適度な運動や食事制限を行いましょう。

参考⇒【40代、50代必見】お金をかけずにダイエットする方法は? | ☀たいようのブログ☀ ダイエット専門理学療法士 (sktdaiki.com)

2-1-3:血行促進

特に寒い季節は気温が低くなり、身体の芯から冷えてしまいがちです。 

血行が滞ることで筋肉が硬くなり、痛みが増強したり動く時に支障が出てきます。

また、気温が高くなってもクーラーによって体を冷やすと、痛みが悪化する人もいるので注意が必要です。

2-1-4:適度な運動とトレーニング

痛みがあるとどうしても歩くのが億劫になり、筋肉が衰えてしまいます。

日頃から運動不足の人や骨が弱い人は、筋力をつけるために 水中ウォーキングや水泳、ジムでのバイクなど股関節へ負担が少ないトレーニングを定期的に行うことをおすすめし ます。

もちろん、身体の調子を見ながら、無理しない範囲で行いましょう。

2-2:効果的な筋トレやストレッチ

ジムやプールに通うのが億劫な人は、自宅や職場の隙間時間でもできる以下のような運動がおすすめです。

2-2-1:筋トレ

・仰向けお尻上げ

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てる。足は肩幅に広げ、手をおなかの上に置く。
  2. 骨盤がぐらつかないようにしつつ、おしりを持ち上げる。お尻から骨盤の順に持ち上げるイメージ。お尻を持ち上げてから、5秒ほど静止してゆっくり元の姿勢に戻す。
  3. 1日10回2セットが目安。

2-2-2:椅子に座ってできるストレッチ

・パカパカ体操

  1. 楽な姿勢で椅子に腰掛けて、肩幅くらいに足を開く。
  2. 股関節や腰に痛みがないか確認する。膝をゆっくり閉じたり開いたりを繰り返す。
  3. 大きく開く必要はない。無理のないスピードで動かすようにする。
  4. 1回10セットを1日2回が目安。無理のない範囲で回数を増やしても良い。

・お尻振り運動

  1. 腰をリラックスさせ、椅子に腰かけたままお尻を左右にリズミカルに動かす。
  2. 両手は太ももに置き、肩をなるべく動かさないように注意。
  3. 30秒間2セットを目安に。負担を感じなければ、数セット行っても良い。

・骨盤おこし運動

  1. 背中が反りすぎないよう浅く椅子に腰かける。
  2. 骨盤を前に傾けることで、股関節が屈曲方向に動く。
  3. 骨盤を後ろに傾けることで、股関節が伸展方向に動く。
  4. 疲れない程度に行う。

2-2-3:寝ながらできるストレッチ

・膝を立てて骨盤ねじり運動

  1. 仰向けになり、腰をねじり、立てた膝を左右に動かす。
  2. ゆっくりと倒すことで足の付け根をリラックスさせ、腰回りや外旋内旋の可動域を広げる。最初は膝だけをゆっくり動かす。慣れてきたら腰のあたりから下半身自体をゆっくり動かす。
  3. 1日に10回×2セットが目安。

・うつ伏せ膝曲げ

  1. うつぶせに寝て、膝を片方ずつゆっくりと曲げ、股関節前側の筋肉を伸ばす。
  2. 両膝を交互にゆっくりと上げ下げする。
  3. 膝の曲げ伸ばしは、上げるときも下げるときも、それぞれ5秒ほどかけてゆっくり行う。リラックスして無理のないように。
  4. 1日に左右各10セットが目安。

・仰向け開脚体操

  1. 仰向けでゆっくり両膝を開き、ゆっくり閉じる。
  2. 膝を曲げたときに、腰が反らないように注意する。
  3. 両足のかかとを床に着けたまま両膝をゆっくり開く。
  4. 1日に10回2セットが目安。
参考文献:変形性股関節症は治る病気です(著者 松本正彦)

3章:股関節痛の原因と症状の進み方

変形性股関節症は進行性の病気です。痛みを我慢して悪化させてしまうと、治療方法の選択肢が減り、痛みを和らげることが難しくなる場合があります。

そのため、この病気とうまく付き合って行くには、原因や進行度をある程度理解することが重要です。

早期に発見して、自分に合った治療法や予防法を実践することが非常に大事になります。

3-1:変形性股関節症につながる原因は主に2つ

   3-1-1:加齢・肥満(1次性)

1次性の変形性股関節症は、股関節の形状などに異常がなくても、加齢や肥満、激しいスポーツによる負荷などにより、股関節の関節軟骨がすり減ってしまうことが原因と考えられます。

   3-1-2:臼蓋形成不全(2次性)

2次性の変形性股関節症は、もともと股関節の形に異常などがあり、それが原因となって変形性股関節症を発症するタイプです。

幼少期より寛骨臼(臼蓋)の形状に異常があり、大腿骨頭を十分に覆っていない臼蓋形成不全がこれに該当します。

大腿骨頭を覆う面積が狭いと、体重を支える面積がその分狭くなり、負荷が分散できずに関節軟骨がすり減り、変形性股関節症になりやすくなります。

 3-2:変形性股関節症の進み方

変形性股関節症は股関節の変形の程度により、4つの時期に分類されます。

3-2-1:前股関節症

臼蓋形成不全はあるものの、その他の股関節の形には異常は見られません。

関節軟骨のすり減りもあまり見られないため、痛みはほとんど感じない状態です。

3-2-2:初期股関節症

関節軟骨のすり減りが、少し確認できます。レントゲン写真でも、関節の隙間があまり狭くなく、部分的に狭くなっているだけの状態です。

寛骨臼が変形し、関節軟骨に凹凸が生じ、関節軟骨の下にある骨が硬くなっています。

3-2-3:進行期股関節症

関節軟骨のすり減りが進み、寛骨臼と大腿骨骨頭の隙間が狭くなると、骨の一部がぶつかるようになります。

すると、骨棘(こつきょく)と呼ばれるとげのような骨が生じたり、骨の一部が吸収されて空間が生じ骨嚢胞(こつのうほう)が出現したりすることで、強い痛みを感じるようになります。

3-2-4:末期股関節症

関節軟骨がほぼ消失し、関節の隙間もなくなると、骨が直接ぶつかり、骨棘(こつきょく)や骨嚢胞(こつのうほう)も明らかになり強い痛みを感じるようになります。

 3-3:変形性股関節症以外に股関節痛を引き起こす病気

3-3-1:股関節の病気

  • 関節唇損傷(かんせつしんそんしょう)

*関節唇損傷:関節の周りに唇のように付着している軟骨が損傷を受けて痛みや動きの悪さを感じるようになります。

  • 大腿骨骨頭壊死など

3‐3‐2:他の部位とかかわる病気や痛み

  • ヒップ・スパインシンドローム、関連痛など

*ヒップ・スパインシンドローム:股関節に病気があるにも関わらず腰椎に症状が生じる、あるいはその逆(腰椎の病気がある患者に股関節の症状が出る)ことを言います。

3-3-3:全身性の病気

  • 関節リウマチ・強直性脊椎炎(きょうちょくせいせきついえん)など

*強直性脊椎炎:主に脊椎・骨盤・および手足の大関節を侵す慢性進行性の炎症性の病気です。

3-3-4:外傷

  • 打撲などの原因により、股関節の骨折や日々が入ることで痛みが出ることもある
  • 高齢者では、骨粗しょう症関連の骨折も多い

3-3-5:その他の病気

  • 腫瘍・そけいヘルニアや細菌による関節炎など。

3-4:股関節痛を起こす病気を見落とさないために

股関節痛の原因は変形性股関節症だけでなく、筋肉痛やけが、スポーツ活動による捻挫や脱臼も考えられます。

外傷以外にも、股関節痛を引き起こす病気はさまざまありますが、それがけがなのか病気なのかを正しく判断することで、適切な治療が可能になります。

3-4-1:整形外科での受診

痛みや違和感が一時的な場合もありますが、放置することで症状が悪化したり、進行したりする可能性があります。

特に、変形性股関節症は進行性の病気ですので、悪化する前に治療を始め、病気が進むのを防ぐことが重要です。

股関節周辺で痛みや違和感を感じたときは、迷わず近くの整形外科を受診し、股関節の状態を診察してもらいましょう。

3-4-2:整形外科で行われる主な検査

股関節の痛みなどで整形外科を受診した場合、まずは問診があり、そのあとさまざまな検査になります。

  • 姿勢などの確認:立っているときの姿勢や歩き方など。
  • 触診:股関節を動かしたり、痛いところに直接触れたりして股関節の状態を確認する。
  • 徒手検査:患者の足を医師が動かして、股関節の動きの範囲や痛みが出るかどうかを確認する。
  • レントゲン検査:骨の変形はないか、関節軟骨のすり減り具合、股関節の形状などを確認する。
  • その他:必要時、CT検査・MRI検査・血液検査など。

参考⇒「変形性股関節症」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべるhttps://www.joa.or.jp/public/sick/condition/hip_osteoarthritis.html

4章:変形性股関節症の一般的な治し方

変形性股関節症の治療には大きく分けると

・保存療法

・手術療法

の2つがあります。手術以外の治療の総称を「保存療法」といい、まずは保存療法から試される場合がほとんどです。

一般的には、症状に合わせて数種類の保存療法を組み合わせながらの治療となります。

4-1:保存療法

4-1-1:生活指導

変形性股関節症の保存療法の中で、最も重要となるのは「生活指導」です。

生活指導では、股関節に負担をかけない生活を習慣化し、病気の進行や痛みの軽減を目指します。

(*詳しくは2章の2-1を参照してください)

4-1-2:薬物療法

股関節やその周辺の痛みや炎症が強い場合は、注射や内服薬などを用いて症状を抑える「薬物療法」が行われます。

内服薬の種類としては

・アセトアミノフェン(商品名:カロナールなど)

・非ステロイド性抗炎症薬(商品名:ロキソニンなど)

が使われます。これらの薬で痛みが軽減しない場合は、

・オピオイド系鎮痛薬(商品名:トラムセット・ワントラムなど)

他の薬では座薬や湿布なども使われることがあります。

また、直接股関節内へステロイド薬を注射する方法も、強い炎症が起きた場合に用いられることがあります。

いずれにせよ、薬物療法は医師の診察後、適切な指示で行うようになります。

4-1-3:物理療法

薬物療法である程度の痛みや炎症が治まってくると、「物理療法」が用いられることもあります。

物理療法として一般的なものを3つ挙げると以下のようになります。

・温熱療法:患部を温めるホットパックなど。

・超音波療法:高周波で皮下組織を刺激する方法。

・装具療法:不安定になった股関節を安定させるために腰や太ももに装具をつける方法や、歩行姿勢を安定させるインソール(足底板)など。

4-2:手術療法

保存療法を継続しても、痛みなどの症状が軽減されない場合や進行している場合は、「手術療法」が検討されます。

変形性股関節症は放置すると病状が進み、他の関節にも影響が出るため、ある程度の段階で手術のことを考える必要があります。

変形性股関節の手術の方法には大きく分けて2種類あります。

・股関節温存療法:自分の関節を温存する方法

・人工股関節置換術:関節を人工のものに変える方法

それぞれの手術には特徴があり、施設によってできる手術も異なります。

自分の状態や手術の効果など、主治医とよく相談しながら、納得のいく方法を選んでいくことがとても大切です。

4-3:股関節痛の治療で大切なこと

股関節痛の原因となる変形性股関節症の治療で重要なのは、病気を早く発見することです。

軽症のうちに治療を開始して、股関節への負担を軽減させる生活や運動などを行えば、重症化を遅らせて症状を改善させることも可能です。

以下の流れで自分の病気を理解し、できる範囲内で継続的な対策を行いましょう。

4-3-1:自分の現在の病状を正確に理解する

股関節痛を感じる場合、それが変形性股関節症なのか、他の病気なのかを明確にし、適切な治療や予防方法を実践する必要があります。

そのために、近くの整形外科を受診し、検査や治療などを受けることが大切です。

原因の特定に時間がかかることもありますので、まずは痛みを和らげ、苦しい状態から抜け出しましょう。

4-3-2:治療方針を確認する

原因が一定程度明確になったら、今後予想される経過や治療方法を確認しましょう。

現在の股関節の状況に応じて、内服薬のみで痛みが軽減する場合や、物理療法を併用することが効果的な場合など、さまざまなケースがあります。

自身の状態に合わせて、不安なことやわからないことなど、何でも相談できる主治医を見つけてください。

変形性股関節症の患者には、経過が長期化しやすいため、気軽に相談できる環境が必要です。

4-3-3:自分でできることを知る

変形性股関節症は、医師に頼るだけでは決して改善しません。

生活習慣や生活環境の見直し、運動など、患者自身の意欲と実践が不可欠です。自分でできることの具体例としてこの記事の以下の記事も参考にしてみてください。

・生活習慣の改善(2章2-1・5章)

・運動療法(2章 2‐2)

5章:股関節痛予防における注意点

股関節痛が発生しやすい人は、普段の生活で全身の関節に負担をかける生活習慣がある場合があります。

こうした生活習慣に意識を向けて改善することで、股関節痛の緩和や予防につながります。

  1. 重い荷物の運搬
  2. 長時間の立ち作業
  3. 階段の昇り降り
  4. 座った状態から起立動作
  5. 深くかがんだりしゃがんだりする動作
  6. 立ったまま左右の揺れや引っ張りに抵抗して踏ん張る動作
  7. 長時間の歩行
  8. ランニング
  9. 激しいスポーツ

これらの動作は、股関節に負荷をかけるため、可能な限り避けることが望ましいです。

また、正座やあぐら、布団の上げ下ろしも股関節へ負担をかけるため、椅子に座る・ベッドで寝るなど、洋式の生活をおすすめします。

参考⇒変形性股関節症を悪化させないためにやってはいけないこととは?

https://junseikei.jp/%e7%97%85%e6%b0%97/2023-02-20/

まとめ:股関節痛を予防して快適に過ごしましょう!

股関節痛の主な原因となる変形性股関節症が診断された場合、今後も痛みと付き合っていく必要があります。

そのためには、以下のことが重要です。

・早めに原因を明らかにし、痛みを軽減する治療を始める。

・変形性股関節症について正しく理解する。

・自分に適した予防方法を知り、実践する。

・医師との信頼関係を築き、自分でできることを積極的に取り入れる。

なぜなら、変形性股関節症は進行性の病気であり、軽度のうちに治療を行い、日常生活の工夫やセルフケアを行うことで、重症化を遅らせて症状を改善することが期待できるからです。

私も、5年前に変形性股関節症と診断されて以来、これらのことを意識して日々生活に取り組んでいます。

その結果、内服を中止し、定期的な受診や物理療法、日々の運動やストレッチにより痛みのコントロールをしながら、充実した毎日を送ることができています。

幸運なことに、私の話を聞いて適切な対応をしてくださる整形外科の医師や理学療法士、痛みに合わせてマッサージなどをしてくれるセラピストなど、常に相談できる専門職に恵まれています。

将来的には病状が進行し、手術の適応になるかもしれません。

その時も、頼りになる専門家の方々と相談しながら、最善の方法を模索したいと思っています。

股関節痛で悩んだり不安をお持ちなったりしている方も、この記事を読んで一つでも参考にしていただき、痛みを和らげながら快適な日々の生活を送ってください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

初めまして。看護師の副業ライター【たしろふみえ】です。

看護師として学んできた知識や経験を、読者様に寄り添った執筆に活かしていきます。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次